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現役教師による大人の哲学講座 Vol.36

~ ニーチェ(1844~1900・ドイツ)の紹介 ~

若くから優秀であったニーチェは、文献学会で将来を嘱望され、わずか24歳でバーゼル大学の教授に就任しました。しかし、35歳でバーゼル大学を辞職してからの後半生は、大失恋、病気、発狂そして精神錯乱の末に55歳で亡くなりました。このような苦悩の中で、ニーチェはそれでも力強く生きる実存主義を唱え、「真理」や「価値」に対する鋭い洞察を示し、その思想は現代哲学にも大きな影響を与えています。