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現役教師による大人の哲学講座 vol.37

~ 万物の根源は何?その2 ~
古代ギリシャの哲学者エンペドクレス(前492頃~前432頃)は、万物の根源を「火・土・空気・水」の四元素とし、これらが結合したり、分離したりすることで、万物が生成変化すると考えました。彼は「万物の根源」だけでなく「変化の原因(動因)」を探究し、さらに、その変化の原因を人間の精神と結びつけようとしました。
つまり、「構造」と「動因」、「物質」と「精神」といった二元論のはじまりがここにあるわけです。